米ぬか多糖体とは？

米ぬか多糖体とはイネ科植物に含まれている水溶性植物繊維に含まれる成分です。構成している糖はアラビノースやキシロースなどの多糖類になり、自然のままの状態では体に取り込むのが難しい特徴もあります。

サプリメントなどにもなっている米ぬか多糖体は、特殊製法によって成分を取り込みやすいようにされています。摂取することで免疫力を高めるなどの効果が期待できるので、あらゆる医療でも活躍するのではないかと期待されている成分です。

医学の間でも米ぬか多糖体による効果についての証明も出されているので、今後は様々な病気にも利用される可能性はあると考えられるでしょう。

米ぬか多糖体に期待できる効果とは？

　米ぬか多糖体の摂取によって期待ができる効果について解説していきます。

免疫賦活

米ぬか多糖体は「免疫機能の向上を期待できる」として研究が進められている成分。健常者8名のグループを3つ作り、ぞれぞれに量の違う米ぬか多糖体を2ヵ月摂取してもらう実験を行ったところ、全てのグループでがん細胞を攻撃するNK細胞が活性化されました。

出典：注目の成分「米ぬか多糖体（RBS）」を学ぶ（米ぬか倶楽部）

米ぬか多糖体は免疫機能を活発にする働きが期待できるため、風邪の予防からアレルギーの症状緩和などが期待することが可能です。免疫力が上がることで、リンパの流れもスムーズになり、血流も改善。体の様々な不調を改善することが期待できるでしょう。

癌細胞の成長抑制

がん細胞（EAC）をラットに接種し、8 日目から 35 日目までその大きさを継続的に測定した。その結果、コントロール群に比べて、RBS米ぬか多糖体を投与した群ではがん細胞の増殖が遅くなり、17 日目からはその大きさに有意差がついた。

出典： RBS米ぬか多糖体の効果と実証（胃、腸、肺、乳がんなどの免疫調整作用：癌細胞の成長抑制）

癌細胞の成長を抑制する効果が、ラットによって証明されたことで、今後人間への影響についても期待ができると考えられています。癌細胞は免疫力の低下からも成長を進める場合があるので、米ぬか多糖体で免疫を整えることががん抑制につながっていると言われています。

抗酸化作用

フェルラ酸は大腸発かがん予防作用，腎臓機能の低下予防作用，抗酸化作用，紫外線吸収作用などを有することが判明した

出典：米糠含有成分の機能性とその向上|'日本食品科学工学会誌第 59 巻第 7 号 2012 年 7 月

米ぬかピッチから抽出した米ぬか多糖体に含まれるフェルラ酸の研究によって、抗酸化作用があると研究でも立証されています。抗酸化作用も健康維持には欠かせないので、米ぬか多糖体の摂取によって、加齢による不調の改善なども期待できるようになるでしょう。

米ぬか多糖体は未来の医療を支える存在となるか

米ぬか多糖体は健康維持に期待ができると、医療の面からも注目されている成分です。研究もどんどん進められているので、今後さらに活用の幅も広がることに期待できます。

がんの治療には現在も苦痛が伴うので、より多くの人が治療の苦しみが和らぐのと同時に、がん自体の抑制が米ぬか多糖体で進められるようになればと思いますね。

米ぬか多糖体って一体何？体にいいって本当なの？詳しく解説します！